煙突設置と草屋根防水シート
上棟後、次に着手することは、「屋根」を仕上げること。
それに先立ち、薪ストーブ用の煙突を設置しました。
今回薪ストーブに関することで協力してもらったのは、以前から交流のあった、大分市にある大分鉞隊の本室さん。僕と同年代で頑張っている方で、彼から材料を仕入れ、勉強のため僕も一緒に作業をさせてもらうという形を取っています。
まず、屋根部に煙突用の穴を空ける作業。
本当は上棟時にやっておけばよかったのでしょうけど、当日は余裕がなかったので、この段取りになりました。
上棟の際に、あらかじめ煙突穴用に井桁に組んでいた部分。
内部から、ドリルで四隅を穴あけ。
これが外から見た時の印になります。
印を頼りに、丸ノコで屋根部を切り欠いでいきます。
穴が空きました。
空いた穴の側面に、不燃材であるケイカル板を貼ります。
二重断熱煙突。
今回使用するのは、内径が150mm、外径が200mmのものです。
敷いてあったゴムアスルーフィングをめくり、引っ掛け金物を滑り込ませ、固定します。
で、普通の板金屋根などの場合は、ここから鉄板で雨仕舞いしていくのですが…
これは、今回この建物で採用される”芝屋根” 用の雨仕舞いの為の仕掛け。
これから煙突の周りに、土や芝が入っていくので、その厚み分だけ "カサ増し” したような状況です。
”フラッシング” と呼ばれる、雨仕舞い用の部材をかぶせ、
これから敷かれる防水シートが破れないように、木と金物の角部をルーフィングの端材で養生。
これでひとまず煙突の設置は完了。
続いて防水シートの敷き込みに入っていきます。
今回使用した防水シートは、エクステリアメーカーのタカショーの商品で、ストリームライナーというもの。
防水シートも、厚みや素材などの違いで金額も色々でしたが、あまり高価なものを使うのは、なんか違う。あくまでも芝屋根のハードルを下げたいという思いがある。
能力と金額のバランスを考えた結果、なるべく継手を作らなくて済むサイズがあったのもあって、この商品を選択しました。
僕の家の屋根は、短手方向が9m。長手方向が11mのため、4m×10mの商品が3本必要。ということになります。3本総額9万円ほどで仕入れました。
専用の防水接着剤で接着。
ちなみにシートの固定方法としては、屋根の四方端ぐるりに立ち上げた木材(芝の厚み分)を巻き込み、木部の側面でとめるようにしました。
なるべくシートに穴を空けたくなかった為です。
煙突の部分が大変でした〜
それもなんとか、仕舞いをつけることができました。
シートの敷き込み完了!!
一番水下は、木材で芝止め(水はきちんと抜けるように)。
ひとまずここで、ひと段落。
ちなみにこのシート施工による芝屋根、正直前例は見当たりませんでした。
物置とか、薪棚とかの上だったり、すでに板金屋根が葺いてある屋根の上からとかは目に付いたのですが、モロに住居の屋根、しかも屋根の野地板にダイレクトに防水シートのみというのは、見当たりませんでした。
がっちりやろうとすると、FRP防水とかになるのでしょうね。
でももっと芝屋根・草屋根のハードルが低くならないかなという思いから、実験的な意味も込めて、この方法を選択しました。
さて、どのくらい持つのでしょう。。