自然農田植え① 自然農について思うこと
6時半みんな起床。
朝ごはんを食べて、洗濯して、
9時前子どもたちを保育園へ。
今日はその足で、お世話になってる車の整備屋さんへ。
軽トラのオイル交換など。
11時半帰宅。
さて、さっとお昼を食べて、いよいよ自然農田んぼの田植え開始です!
今日はお昼から、別府からけいすけさんがお手伝いに来てくれました。
田植えを始める前に、表層の草を刈る。
田植え後、苗がまだ小さい間、他の草に負けないように、とりあえず今伸びている草だけ刈っておきました。
田植え前、こんな感じです。
通常の田んぼは、、水を入れて、代掻きをして、泥の状態で田植えをしますよね。
でも自然農の田植えは、田んぼを「かく」ことを一切してないので、草も生えてるし、根っこなども残ってます。普通の「土」の状態です。
この土を掘って、苗を植えていくんです。野菜や、樹木の苗のように。
だから、田植え時には畝の上までは水を入れません。
掘って植えにくくなるから。
でも土は多少柔らかくしたいので、溝にだけ水を入れました。
畝に乗るか乗らないかギリギリくらいのところまで。
こんくらいです。
さて、準備は整いました。
いよいよ、植えていってみようと思います!
初体験!
まずは苗床から、苗を取り出す作業から。
苗も順調に成長して、現在20cm前後。
苗床の端から、クワを入れて、苗を剥ぎ取ります。
3cm〜5cmくらいの深さのイメージで、剥ぎ取りました。
剥ぎ取れたら、それをトレイに移す。
密植している苗を、出来るだけ根を痛めないように、丁寧にほぐし分けていく。土はダンゴ状にしておく。
このとき、自然農の流れが安定している田んぼでは、1本植えで十分なのだそうですが、今回は初めてなので、だいたい1〜3本くらいずつ(苗をほぐした時のほぐれ具合による)植えることにしました。
苗がほぐせたら、いざ植えていきます!
今回、植えるときのガイドとして作ったのが、これ。
今回は、苗の間隔を、条間40cm・株間25cmとしました。
畝の横幅がちょうど4mなので、4mの角材に、40cm間隔で、細い棒を取り付けてあります。細い棒の長さは、25cm。
1列植えたら、このガイドの背を植え終わった苗に沿わせて、細棒の先に次の苗を植える。
こうすることで、条間40cm・株間25cmになるという算段です。
セット完了!
鎌でほじくって穴をあけ、そこにダンゴ状にした苗を、植えていきます。
1列植えたら、ガイドをずらす。
そんな感じで、進めていきました。
ずんずん進んでいきます。
いやーでもほんとに、田植えというよりは、「植樹」してる感じです。
だから、普通の田植えよりもうんと時間がかかる。
それはほんとに実感。。
今日はここまで。
10分の1、進んだかな?ってくらいです。
こりゃあ時間かかりそうです。
でもこんな丁寧な田植えって、無いだろうなと思います。
田んぼの準備から、ここまで、ほんとに人力のみです。
機械も使ってないし、肥料や農薬みたいなのも使ってない。
道具も特別なものではなく、スコップと鍬と鎌だけです。
なんか、田植えをしながらも改めて思ったけど、ほんとに、自分の身体と頭で出来ることを、身の丈以上でも以下でもなく、出来ることを、出来る範囲で精一杯やってる感じ。
人の手で出来ることのパワーって限られてるから、出来ることは小さい。
でも逆にいえば、大きな自然の流れを壊すことなんて到底出来ない。
機械とか使うと、変に、自然を思い通りに出来るなんて軽んじる気分になるかもだけど、手作業だとそんな気持ちにはさらさらならなくて、良い意味か悪い意味か分からないけど、ちゃんと自然の強大さも実感できる。
手作業のリズム・スピードって遅いから、周りの(自然の)リズム・スピードも、なんとなく、感じられる。
こちらが急ぎ過ぎると、それが感じられなくなるんじゃないかと思う。
『一体となる』とまではまだ感じられてないけど、
それでも、その存在は、わかる。ちゃんと感じられる。
その一部として、自分がいる。自分が今してること(米つくってること)が、ある。
その一体の中の一部として、自分たちが食べるぶんだけのものが、採れる。
きっと、それが、ちょうどいいんだろうな。
人間が手で出来ることのスピードって、ちゃんと、自然界の「破壊と再生」のリズムの中に入ってる。循環の輪の中に、入ってる。
それが、何十倍・何百倍ものパワーを出せる機械を発明し使ってきたことで、破壊のスピードのほうがどんどん再生を上回ってっちゃってる。
(そういうことを発明できること自体は、ほんとに人間のすごいとこでもあると思う。それをどう使うか・何に使うか…、が問題なんだと思う)
それでは、やっぱりあたりまえに、どんどんと歪みが出てくるもんだと思う。
それは、どんどん悪くなってく感じがして、気持ちがわるい。
いつか突然、崩れてしまうんじゃないかと、不安になる。
手仕事をしてると、自然農をしてると、
そういう感じが全くしないのは、とても、心地がいい。
ちゃんと、自然界の破壊と再生のリズムの中に入ってる、気がする。
繰り返す再生の中、永遠の約束がされてる気がして、安心する。
大きな大ーきなものの中に、自分も居る気がして、包まれてる気がして、安心する。
不思議で、こちらが大きな力を使うほど、大きな安心からは遠のいて、
周りとの調和を意識して、その中で謙虚に振舞うほど、大きな安心に近づく気がする。
目の前の出来ることは小さい。けれど、それがなんなのだ。
自分が出来ることは小さいけど、自然という大きな存在は、とても人間が及ばないようなすごい仕組みを持ってる。
出来るだけそれを理解し、上手に享受させてもらうスタンスでいるほうが、安心するし、その術を身につけていくことに、僕はワクワクする。
自然農を通して、その域に達するヒントを、ほんの少しずつだけど、垣間みれる気がする。
これからも、少しずつ実践していって、身体と心と頭で、体感していきたいと。
さて、ともあれ田植え頑張らねば!
できれば6月中に終えたい!!