風呂作り10
短くも充実した日々だった風呂づくりもひと段落つき、
今日は、稲吉さんが来て下さる、最後の日。
現場整理をしながら、これまでのおさらいをさせてもらいました。
そして最後に稲吉さんが、記念の技を残してくれました。
残っていた外側の木部のとこを、モルタルで仕上げ、記念の日付け入れ。
そして、稲吉さんは長年、漆喰を使って立体的な絵を描く「鏝絵」を描かれている、鏝絵師さんでもあります。
その技を少し見せてくれました。
「ここに亀を描いてあげよう。亀は縁起モンじゃから」
と、言って、描き始めてくれました。
最初下書きとして一度絵を描き、それを一度塗りつぶすように、漆喰(今回は漆喰とモルタルを混ぜたもの)が盛られていきました。
ほうほう、そんな風にするんですね。
鏝で、立体感がつけられていきます。
すごいリアル!!
そしてすごい繊細なタッチ!!
どんどん盛られていきます。
甲羅の模様も入れられ…
水面を泳ぐ亀が、見事に描かれました。
表情が、とても良いです。
それにしても、ほんとうに繊細なタッチで描かれて、見ていて飽きません。
もっと描くところを、いろんな人に見てもらえればいいのに!!と、思いました。
最後にもう一度、火のチェック。
ううむ、完璧な感じです!!!
稲吉さん、ここまで本当に、ありがとうございました。
今後もまだまだ、いろんなことを教われたらいいなと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
さて、まだ風呂完成への道は、もう少し続きます。
僕はといえば、稲吉さんに教えてもらった石播りの続きを、コツコツ進めています。
楔を打ちながら、播り進めていく。
石播り仕事の8割は、石をいかに選びきるか、ですね。
合わせては、少し切ったりもして、材料つけて…
トントンと。
これを四方と床。
こりゃあ、時間かかりそうです。
来週から年末年始にかけて、溜まっている外仕事に出てくため、しばらく家仕事ができません。
なので、昼間は一時中断…。
夜、なるたけ頑張って進めたいと思います!
(あんまり寒波がこないといいな…)