三和土ワークショップ
6時みんな起床。
今日は、福岡県宗像市で行われる、古民家での三和土ワークショップに参加するため、家族みんなで一路福岡へ。
7時前に出発して、ちょっと休憩しながら、10時前に到着。
今日は、こういう方々が催されるワークショップです。
僕もいろいろとお世話になってる、伝統構法の家を設計されてる、「杢のすまい設計室」の和田さんに紹介してもらいました。
会場となったのは、現在リノベーション中の、築100年以上の古民家でした。
この古民家も、木組み・土壁による伝統構法によって、直されてるお家でした。棟梁は若い大工さんで、こういう人たちもいるんだなあと、感心しました。
三和土ワークショップが目的でしたが、建物もいろいろと見せてもらい、そちらも勉強になりました。
さて、いよいよ本題の三和土です。
今日はこの家の玄関にあたる部分の、施工だそうです。
福岡県春日市の左官屋さんが来られてて、今日のワークショップをレクチャーしてくださいました。
古民家自体の左官仕事もすべて行われたそうで、僕もここぞとばかりに、土壁のことや今やってる中塗りのことなど、聞きまくっちゃいました。
さて、三和土のほうですが、まずは材料となる土を配合するとこからはじまります。
この配合の比率というのは、天候や土の具合によってまちまちなので、一概には言えませんが、この日見ていた量では、
・石灰 10kg(袋半分)
・真砂土 角スコップ6杯
・砂 角スコップ2杯
・泥土 柄杓で2杯
・にがり(粒状)を混ぜた海水 少々(土の湿り具合によって調整)
こんな感じでした。
これをミキサーでよく混ぜ、強く握ってダンゴになる程度の固さ(ベチャっとしてるよりは、パラっとしてるくらいのがよい)にして、使っていました。
上記の写真の、黄土色っぽい土が、真砂土。
これが、使用していた石灰。
あまり見たことなかったけど、固形化状のにがり。
海水に混ぜて使ってました。
今回はにがりを使ったけど、にがりを入れなくても、海水だけでも大丈夫なようです。
これは、古民家に隣接する、古い納屋の壁を壊した時に出た、土だそう。
もともと壁だった土なので、細かいワラなどもそのまま残ってます。
この土を、水と混ぜトロトロにし、フルイで濾して、少量混ぜてました。
土をふるって、目の粗い石や粒などを、下に落としてました。
これ、僕がいま中塗り土を作ってるのとおんなじですね。
そのすべてを、ミキサーでマゼマゼ。
混ざったら、一輪車に乗せて運びます。
くれぐれも、水分が多すぎないように。
どちらかというと、パサついてるくらいのがいいみたい。
ギュっと握って、固まるくらいがベストだそうです。
それを敷きならし、パンパンと叩いて締め固めていきます。
最終的な総厚みは、8cmくらいだけど、それを一気にやってしまうと、下のほうが固まりきらないので、2〜3cmずつ、3回くらいに分けて叩き固めていくそうです。
参加者みんなで、叩きます。
子どもたちも、叩かせてもらいました。
パンパンと。
なっちゃんがけっこう、汗をかきながらがんばってました。
さすが左官屋さんがやるのは、きれいですね。
ほぼ仕上げ高さまで締め固まったところ。
ところどころに小石を埋め込んで、おしゃれです。
最後は、湿らせたスポンジで、表面と際を軽く拭いていました。
この一手間で、一気にきれいに見えるようになります。
最終工程の、コツですね。
仕上がったところ。
とても良い感じ!!
やっぱりコンクリートと違い、風合いがとても良いですね。
雰囲気も、足にも、優しい。
水をこぼしても大丈夫。
自分で補修ができる。
いずれ土に還る。
良いことずくめですね。
今回、僕が作ってる家には、三和土の部分は無いけれど、今後土間を作る機会が絶対あると思うので、そのときはぜひ三和土を採用したいと思います
!!
今日は、三和土も学べたし、土壁のことも聞けたし、リノベーション古民家も見せてもらえたし、とても勉強になった一日でした。
和田さん、ありがとうございました。
みなさんにお礼を述べて、15時ごろ、会場をあとにし、
帰る前に、なっちゃんが行きたがってた近くの海に行ってみました。
会場の宗像市から車で30分ほど。
福岡県福津市にある、福間海岸というところに行ってみました。
九州の湘南と言われてるそうで、この日も、カイトサーフィンっていうのかな?そんなのをやってる人がたくさんいました。良い雰囲気でした。
最初は、砂で遊んでた子どもたちも…
やっぱりこうなりますよね。
きっかけは、なっちゃんの確信犯的な、波打ち際でのズッコケでした。
でも、この日は、9月だけど夕方だけど、全然泳げるくらいの水の温かさでした。
なんか泣いてるろくちゃん。
たくさん遊んで、近くのお魚の定食屋さんで美味しいごはんを食べて、帰路につきました。
子どもたちは、もうぐっすり。。
今日は付き合ってくれて、ありがとう。
今日はたくさん学んだので、また明日から、暮らしに活かしていきたいと思います。