top of page

ブログ「あしあと」

小挾間村の大仕事2

  • movicmen
  • 2018年4月15日
  • 読了時間: 4分

6時みんな起床。

洗濯をして、朝ごはん。

今日も8時から、春区役の続きです。

今日は、”つくろい” の仕事。

昨日書いたように、”つくろい” というのは、水路の所々にある、しっくい(粘土と石灰と水を練り混ぜたもの)で固められた場所を、補修する作業のことです。

集合して、まずすることは、その持っていく ”しっくい” を練ること。

集落の山から掘り出した粘土質の土に、工業用石灰を混ぜ、水を加えながら足でネリネリしていきます。

(今日も水没の恐れがあるので携帯やカメラを持てず… 来年は工夫して写真を撮りたいものです)

そうしてボーリングの玉大にしたものを、肥料袋などのビニール袋に入れ、それをまたリュックに入れ、背負い、山を登っていきます。

これがなかなか重い。若い人はリュックにそのボーリングの玉を2つ入れるのですが、ほぼイメージはそのまま。ボーリングの玉を2つ背負って山登りするような感じです。

今日は何班かに分かれて山に入ります。それぞれ4、5人で、別の場所を補修するのです。

僕が行ったのは、比較的若い人で構成される、少し険しいルートの場所。

まず山から入り、谷に降り、谷沿いを進み、所定の位置から、また山に登るというルートです。谷から山へ上がる場所は、ロープを使って登るような場所でした。

こんな道を、60代70代の人が平気で行くんだから、田舎の人はすごい。

まだまだ年配の方たちは、現役だけど、できることなら早く若い人が受け継いで、代替わりさせてあげたい。受け継ぐ若い人が足りないというのもあるし、まだまだ年配の方が率先してやっちゃうというのもある。

また別述したいけど、実感としてなんとなく、田舎ではそんなところがあります。村の運営にしてもそう。

対極の考えとしては、どんどん若い人に主導権を渡して、後進を育てるというのがあるけど、なかなか田舎ではギリギリまで親世代が主導権を持つ。もちろん、前述したように、若い人は外に働きに出てしまう現状なので、しかたなくというのもあるけれど。

それに、いつまでも現役でいることが、元気の秘訣かもしれないし。

でも後進が育ちにくいというのも確実にある。

おこがましいけど、追い追い考えていきたい課題です。

※インターネットより参照

ここまで絶壁ではないけど、イメージはこんな感じの谷をのぼっていきます。

そうすると崖の中腹に見えるのです。”ぬき”が。

ほんと関心します。

江戸時代の人は、こんな何キロメートルもある山の中の水路を、手作業で作っていたのですから。

一番関心するのは、うねりくねった山の中の水路ながらも、きちんとずっと、水勾配が取れているということ。

話によると、なんか対岸から火を焚き、高低差を測ったとのこと。

よく、わかりませんが、とにかくすごい。

ちなみに、この春区役の前に、村の役員の方達は、一度全部この水路を歩いてチェックしているのです。それで、水漏れしているところを見つけているのです。

そこを、いざ春区役当時に、みんなで補修しに行くのです。

谷から山を登り、補修現場の”ぬき”に無事到着。

水路のカーブにところにしつらえられた”しっくい”の土手が、破損していて、水位の高いときに土手を越えた形跡があります。この土手を、補修するのです。

結構破損が大きかったので、もってきたしっくいだけでは心もとない、ということで、再び谷に降り、こんどは石をリュックに詰め、また山を登ります。またこれもなかなかに重い。ほんと急勾配な谷を、わずかな足場を頼りに登っていくので、実はかなり危険なのです。過去に事故も起きてるそうです。山登りですが、みんな地下足袋を履いて山に入ります。慎重に、登っていきます。

無事に補修完了。

軽くなったリュックを持ち、山を降ります。

集合場所につくと、みんな持ち場を無事終えたようで、最後にみんなで、一番上流の取り入れ口に行き、そこで神事を行います。

また山を登っていくと、

川から水を水路に引き入れる、一番最初のとこにたどり着きます。

そこに竹でつくった水筒のようなものにお神酒を入れ、取入れ口に下げます。

そして、全員でお神酒を飲み、手を合わせ、作業無事終了の感謝と、今年の豊作を祈願して、神事を終えます。

全作業が、12時半に終了。

今年も無事に終えられて、よかったよかった。

帰宅し、片付けをして、明日からの仕事の準備。

そのあとは、嫁さんと子供達のところへ。

今日はいつもお世話になっている、みのはら家へ、遊びに行っているようです。

嫁さんは今日はみのはらさんの奥さんのあっこさんに習い、木工作業をしているようでした。これは”きらめ樹”による端材で作る、バンビちゃんだそうです。

いつ来ても素敵な場所です。

みのはらさん達の人柄やパワーに惹かれて、いつも人が集まってる感じです。

みのはら家のお姉ちゃんたちも、なっちゃんやろくちゃんをほんと可愛がってくれ遊んでくれて、とても助かっています。

17時ころまでお邪魔させてもらって、帰りにごはんを食べて帰りました。

手づかみで豆腐を食べるろくたくん。

19時半帰宅。

お風呂にはいって、21時半みんな就寝。

今日もよい一日でした。。

bottom of page